| 2010 |
| 03,09 |
«過度な飲酒注意»
(気持ち)静臨←
そして、砂糖小さじ1ぐらいの甘さ。←
臨也さんは酒癖が悪いと萌えです。
そのうち、この話の前日の夜の話を書きたいところ!^^
まずい。非常にまずい。
背中に冷汗がつたうのを感じながら、ただただ今の状況に固唾を飲む。今の状況、というのも両手がまとめてなにか紐のようなもので頭上に縛り付けられて身動きが全くできない状況。勿論、紐を自力で外そうだなんてもっての他だ。
そして、今現在さらに状況を悪くさせている存在が・・・自分に馬乗りになったシズちゃんこと平和島静雄の馬鹿。何これ、今から何が起こるのだろう、むしろ、何でこんな状況に?!
「シーズーちゃーん。ねえ、ちょっと、これ、外してくれないかなあ?お願い。」
「ふざけんなよ・・・てめえ?」
「ええええっなんで?なんでそんな怒ってるのさ・・・あっいつものことか!!」
「そんなに死にたいのか?あぁ?」
ニタリ、とでも効果音が付きそうな素晴しくひきつった笑みを浮かべている。そのままシズちゃんの右手が俺の顎に添えられ力が込められた。折れる、骨がミキミキいってる。シズちゃん、顎が複雑骨折しちゃうよ。
「痛いんりゃけどらあ」
「ああ、そうか。」
「そうか、りゃなくて!!離してよ!!」
「てめえ・・・今の状況でよくそんな言葉使いできるよなあ?」
「・・・・・・離してくらさい・・・っち。」
最後の舌打ちは聞こえないようにだよ、勿論。聞こえていたら、今頃俺の大事な御顎様が終了のお知らせ。ていうか、顎掴まれたら意外と話せないものなんだ-・・・また1つ学んだ。いや、結構どうでもいい情報かな?
「臨也くんよお・・・他にも何か俺に謝ることがあるんじゃねえのかぁ?」
「無い。」
「あるっつってんだろ!!」
「五月蠅い。無い。」
「へえ?」
再び顎にシズちゃんの無駄に大きな掌が迫る。あの充血した瞳は本気だ、まずい、まずい、このままだと本気で顎が御逝きになってしまう。身体だとまだ良いんだけど・・・顔は駄目だよね。俺の美貌って結構御偉いさんからもウケてるんだから、こんなことで嫌われちゃったら情報集としても困る。生きていけない。
「待ってよ、一体俺が何をやったっていうの?教えてよ。」
「覚えてねえのかよ。」
「うん。残念ながら、あはっ。」
笑いかければ、シズちゃんはため息をついて少しは落ち着いたように見えた。でも。俺が内心で安堵のため息をついた瞬間に、一発頬に平手打ちされた。何この不意打ち。これは流石に萌えないし笑えもしない。
「び、びっくりした。」
「はっ。」
笑えば凄くいい顔するのに。
「あれ?シズちゃん、その首の何?」
「あ?」
「それ、キスマークじゃない?童貞なのに、何で?」
「童貞じゃねえ!」
「あ、そっか、俺とヤるもんねぇ不覚☆」
「・・・黙れ。」
ふふ、男同士でもヤッたら童貞じゃなくなるよねーたぶん。
若干頬の赤いシズちゃんに対して笑い転げていると、今度は両頬が挟まれた。思いっきり両手で挟むものだから痛い。絶対明日には腫れるだろう。痛みを訴えようと口を開こうとすると眼前に迫りくるシズちゃんの端正な顔。琥珀色の瞳の中に、阿呆面な俺の顔が映る。その顔も序序に小さくなっていき、最後には俺の赤い眼だけが見えたら・・・・・・唇には柔らかい感覚。ああ、キスか。理解しても目を閉じることもなく綺麗な琥珀色の瞳をじっと見つめる。シズちゃんも見てる。何だか面白い。
「・・・ぶ、はっあっはっはっは!!」
「いいざあやあ・・・!!」
「だって!!シズちゃんが目っ閉じないからっあはっはっ!!」
雰囲気ぶち壊しただな、なんてぼやくシズちゃんの呟きにほくそ笑む。だってシズちゃんと真面目にキスするなんて、気持ち悪いでしょ?まだまだシズちゃんには溺れてないってこと。・・・明日にはどうなってるか分からないけどね。
「んで?誰にやられたの?そのキスマークさー。」
別にシズちゃんを独り占めしたいわけじゃない。ただ興味があるだけ。シズちゃんにキスマークつけるだなんて勇者、誰なんだろう?シズちゃんの唇から出る名前は、男?女?化け物?機会があれば話もしてみたいな。
「あ?お前。」
「・・・・・・・・・・なに?」
「いや、だから、お前だっつってんだろ。」
「・・・・・・シズちゃん、馬鹿?俺がそんなこt」
「昨日の夜。」
勇者を・・・期待したのに。勇者=俺(折原臨也)?え、笑えない。
「何したかは覚えてるか?臨也くんよお。」
「えっと・・・」
記憶を辿ると、微かにあるのは昨日の夕方の記憶。
そうだ
『シズちゃんが酔っ払うとどうなるのかなw』
と思いつきコンビニまでわざわざお酒を買いに行き、大量のお酒と共にシズちゃんの家に向かった。んで、シズちゃんがまだ帰宅していなくて・・・・・でも寒いからピッキングでシズちゃんの家に入れてもらったんだよね。それでもなかなか帰ってこないからお酒を先に飲んでた・・・・・そこから記憶が無い。
「俺が帰ってきたら、酔いつぶれたお前。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「そのお前が。」
バーテン服の第2ボタンまで外すシズちゃん。首にだけしか無いと思ってたのに、はだけたバーテン服から見えるほどほどに白い肌には・・・・・・無数の赤い跡。むしろ肌色より赤色のほうが多い状態。
「わっわー・・・・・・これは酷いねえ・・・?」
「ああ、そうだなあ?臨也くんはどう責任取ってくれるのかなあ?」
「あっシズちゃん!!俺、仕事あるから帰らせて!!」
「何だって?」
おそらく笑顔が引きつってる俺と見つめあうのは素晴しく満面な笑みを浮かべているシズちゃん。いつの間にかおさまっていたはずの冷や汗が、再び背中を伝い始める。それから額にも嫌な汗。
「シズ、ちゃん。その・・・・・・シズちゃんだって仕事あるでしょ!!」
「言い訳はきかねえ・・・それから、残念だったな。今日は俺の仕事無いんだ。」
「えっ。」
過度な飲酒注意
(もうシズちゃんと一緒にお酒を飲もうなんて思うもんか。)
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