2010 |
04,04 |
もはや、世間は
「今年のエイプリルフールも楽しかったなあ!!☆」
状態であるのにエイプリルフールネタをあげる私です!!
どうも、るなです!!w
本当に遅くなって申し訳ない・・・です。
いまさらな香りがプンプンしてますが・・・・
その・・・・はい、ごめんなさい。(w
いつもおなじみ静雄×臨也でございます。
そして、先に言っておきますね。
文章のうp間違いはしてません、よ^ω^
「シズちゃんのせいで、俺、三ヶ月後に死ぬんだ。」
ばかばかしい告白は突然静雄に告げられた。
その言葉を告げたのは、それまでずっと無言で床に置かれたパソコンに対して黙々と作業を続ける臨也。
カタカタと不規則なキーボードを叩く音だけが、静かな室内に響く。
少しだけ、重苦しい空気。呼吸をはばからせるような。
「ねえ、無視なの?シズちゃん。」
そう呟く臨也はパソコンの画面を見つめたまま。
手を休めることはなく、ただただキーボードをたたき続ける。
静雄から見ればよくわからない英語の羅列。
それを臨也はいとも簡単に迷うこともなく打ち込んでいく。
20分前から、ずうっと。
「死ぬって・・・どういうことだよ、馬鹿かてめえ。」
「うん、そうだねえ、シズちゃんに出会ったから俺は馬鹿者になったのかも。」
「あ?意味わかんねえよ。」
「は?そのまんまだけど。」
馬鹿なの?、と静雄に聞こえない声量で言い嘲笑を零す臨也。
臨也の言葉を聞き返す静雄を無視して作業を続行する。
静雄はその態度に苛立ち、ちょうど手にしていたグラスを握りつぶした。
あたりに響いた硝子の割れる音に、
「馬鹿、って言ったんだよ?本当にシズちゃんは馬鹿だね。」
「るせえ・・・。ぶっ殺すぞ。」
「シズちゃんが殺さなくても、三ヶ月後には俺は死ぬんだよー」
「・・・・だか・・・ら・!」
「どうせなら三ヶ月を楽しく過ごさせっ!?」
臨也の言葉を遮るように静雄は臨也の肩を一度蹴る。
回避や抵抗することもなく、臨也は力のかかるままに後方に倒れた。
受身も取らなかったので頭を床に打ち付ける。
嫌に鈍い音をさせて動かなくなった臨也に静雄は。
「意味わかんねえって言ってんだろうが!!」
怒号をあびせた。
はあはあ、と肩を上下させて静雄は呼吸を繰り返す。
無反応な臨也に殴りかかりたい衝動を必死にこらえるのは困難。
ただ、ここで拳をふるえば、自分が負けな気がした。
なんとなく。曖昧なものであったが。
「・・・・・おい。返事しろ。」
「・・・・・・・・なに。」
臨也の薄くて乾いた唇が動き、その合間からか細い声が漏れる。
(むかつく、むかつく、むかつく!!)
内心で叫びながら静雄は臨也の身体に乗りかかった。
襟首を掴んで、臨也の上半身だけを乱暴に引き起こす。
力の入っていない身体。
そうであっても、臨也の身体はやけに軽かった。
「・・・・・はは!!」
「・・・・・。」
「シズちゃん。どうして、そんなに。」
襟首をつかまれたまま
あることに気がついた臨也は静雄を見つめたまま軽く目を細めた。
「泣きそうな顔してるの?」
「・・・・。」
サングラスをかけたままの静雄。
常人なら見分けにくい表情の変化を臨也は的確に見抜いた。
襟首を掴む手が一度跳ねたのが、図星な証拠。
「俺に死んでほしくないの?」
「・・・・・・・・・。」
「でも、ごめんね。」
臨也が床に転がっていた自分の鞄を手繰り寄せる。
そして視線を向けないまま器用に鞄の中から一枚の折りたたまれた紙を取り出して、
その紙には
「手術・・・・・同意書・・・・・」
と、大きく書かれた文字。
その下には静雄の分からない病名が書かれていて
戸惑う静雄に追い討ちをかけるように臨也は話し始める。
「成功率は、6%」
「・・・・・・・なんだよ。それ。」
「笑えるよねえw」
臨也は笑う。心底、楽しそうに。
今現在の静雄の纏う空気を無視して、ひたすら笑う。
「手術しなければ3ヶ月後には死んじゃうんだって!!まさか、ずっとシズちゃんに殴られ続けた結果がこんなことになるとは思わなかったよ!!」
「・・・・したら・・・手術したらどうなるんだよ!!」
「はあ?何、必死になってんのシズちゃん。」
そのとき。
「嘘、だよ。全部。ぜーんぶね!!」
臨也の部屋に備え付けられた時計が
日にちが変わったことを示す電子音を鳴らした。
その時計に表示された日付は――――