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まじで 恋した 5秒後
2024
05,22

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2010
03,29

あっ、タイトル見れば言わなくてもいいと分かると思いますが続きものです。←

なんだか自分でもよく分からない内容(貴様w
そしてギャグになりきれなくて最終的にちょっとだけ切ない、という仕様になってます。

とにかくいざやはシズちゃんLOVE!なんだと、・・・・思います。
でも、・・・・・・ああ、ここからはこの小説の話になるんで黙る。
読んでいただけたら幸いです^^
そしていつも拍手有難うございます・ω・)!!




いつまで続くんだろうこの中編←
ていうか、我、文才を欲す、まるw










「(もう少し、かな。)」
 
 
シンプルなエプロンをかけて腕まくりをした、折原臨也。火にかけているフライパンの蓋を少し持ちあげて、フライ返しでハンバーグの裏側を覗きこんだ。2つ並んだハンバーグ。1つは綺麗な楕円形。もう1つは、ほんの少し形が歪な円形。臨也は、焼き目を見て火加減を調節した後蓋をそっと閉じた。
 
 
「まだ?!」
 
 
蓋から手を離した瞬間に、少し離れた場所から大きくて明るい声が届いた。
 
 
「まーだ。シズちゃん落ち着いてよw」
「我慢できない!!お腹空いた!!」
 
 
油が散るから、と臨也がガス台から離れさせていた1人の子供。シズちゃんと呼ばれたその子供は、己の金髪と同様に瞳を輝かせて自分の背と同じぐらいのシンクの向こう側でピョンピョン跳ねていた。臨也はその様子に苦笑を零してフライ返しを置いたその手でしずおを手招きする。近づくことを許可されたしずおは嬉しそうに臨也に向かってかけてくる。本当に、幸せそうに。
 
そして
 
 
「シズちゃー」
「お腹空いた!!」
「いっ、あ!!」
 
 
全速力で突撃をかましたしずおは、臨也の股間に全力で頭突き。
 
 
「・・・・・痛い・・・っあ・・・・。」
「あれ?いざやどうしたんだ?」
 
 
大切なとこを傷物にしたかもしれないことを知らないのをいいことに、しずおは臨也の脚に抱きついたまま離れようとしない。そんな状態なので、勿論臨也も身を屈めて痛がることもできない。情けなく滲む視界を片手で押さえて、もう一方の手でシンクに爪を立てた。それが、臨也が現在できる唯一の痛みを受け流す方法である。
 
 
「シズちゃ・・・・ナイス・・・ヘッド・・・。」
「あ?何言ってんのか分かんねえ。」
「馬鹿・・・・。」
「っ・・・!!!馬鹿って言ったやつが馬鹿なんだよばーか!!」
 
 
ギュウッ、と口の悪い割にはさらに腕の力を強めるしずおに臨也は違和感を感じる。
そして、ある事に気がついた臨也は股間の痛みも忘れてただただ冷や汗を流す破目になる。何故か。理由は単純明快。しずおの顔がちょうどあたっているからだ。臨也の。大事な雄の部分に。地味に刺激を与え続けるしずおに、内心賞賛を贈りながらも状況を打破することを本気で悩む臨也。嫌ではない。むしろ続けてほしいと願う。我ながら子供相手に変態だ、と考えつつも。
 
 
「シ、シズちゃん。」
「んだよ。」
「・・・・・も、もっと。」
「・・・何?」
 
 
『押して』
 
自分の言葉を聞き逃すまいと必死に耳を立てるしずお。
その何も知らない純粋な眼が。
 
 
「なんでもない。ごめんなさい。」
「あっ!!!なんだよ、言えよ!!」
「言えない。イザ兄、シズちゃんに嫌われたくないもん。」
 
 
臨也の性欲を押し止めた。
 
 
「(はあ・・・・こんな顔されたら何もできないよ。)」
「おい、いざや言えよ!!気になるだろ!!」
「気にしなくておけ。」
 
 
ようやく離れてくれたしずおに若干名残を惜しむものの、ほんの少しだけ熱くなった下半身に気がつき押さえ込むようにその場にしゃがみこんだ。そのまま膝を抱えればしずおの視線と同じに。橙色の瞳をしかめて不満そうに口を尖らせる様子にヘラッと笑いかければさらにしずおの眉間の皺が深くなった。
 
 
「・・・・んだよ。はっきりしないやつだなあ。」
「ふふ、そうだねえ。」
「お前のことだよ!!」
 
 
ああ、もう!!、と叫んでその場で地団駄を踏むしずお。拳を振り上げて向かってこないことから推測すると・・・・どうやらこの年ではまだ拳を振るうことに目覚めていなかったらしい。こんなに可愛い時期もあったのに、どう成長したらあの静雄になるのだろう。成長過程を見てみたい、とも思う臨也ではあったが・・・・むしろ望んでいない自分も、いた。
 
 



何故?



 
「・・・・・・・・・っいざや!!ハンバーグ!!」
「あっ!忘れてた。危ないよ、下がっててシズちゃん。」
 
 
俺が好きになったのは
 
 
「うん。いい感じに焼けてる。」
「本当か?!もう食べれるのか?!」
「うん、座って待ってて。すぐ持っていくから。」
 
 
俺のことを嫌悪してて、愛している人間共には避けられる俺に絡んでくれる静雄。成長過程を観察する過程で静雄が変わってしまったら、と考えると凄く怖い。
 
 
 
「分かった!!」
「いい子。」
 
 
それからね。
 
 
「シズちゃん・・・・会いたいなあ。」
 
 
若干。
シズちゃんが小さくなった今の状況を恐れる俺もいる。
笑っちゃうでしょ?
 
俺の好きなシズちゃんに再度会えるのかな、ってね。
 


 
 
喧嘩人形の休日 参
(何も知らない純粋な少年に対し抱く、恐怖。)

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